会社に勤めていますと昇進試験を受けるタイミングというのがやってきます。
その中で面接や小論文ほどではないにせよ、グループディスカッションと言うものがあるケースがあります。
これについてこれから試験を受ける方は想像しにくいと思いますので、どんなパターンの試験があるのか、どんな風に立ち回れば良いのかについて書いていきます。
昇進試験のグループディスカッションのパターン
グループディスカッションのパターンとして、よくあるのは5~6人のグループで、一人一人カードが配られてその内容に沿って話し合うというものです。
例えばある組織のプロジェクト予算どり会議などで、各自は自分の実現したいプロジェクト案を持っているような感じです。
全体予算は10億円で、みんな5億円くらいの予算が欲しいので、お互いにプレゼンしていって、最終的に結論をだすというものです。
他には5~6人に配られるカードは全て同じだけど、解決しないといけない課題が複数あって、役割も決まっていない中で、時間内に全て対応法を見つけるというようなものです。
それぞれのパターンについて対策を解説していきます。
グループディスカッションで事前に知っておくべきこと
グループディスカッションでよく勘違いされることがあります。それは自分の案を通しさえすれば良い」というものです。
もちろん自分の案が通れば一番良いですし、日常の仕事の場面ではどんな手を使ってでも自分の案を通さなければいけないこともあるでしょう。
ですが、昇進試験におけるグループディスカッションは結果と共にディスカッションのプロセスも評価の対象としてみられます。
我欲を押し出して大声で自分の好きなことだけを主張しきるというのはリーダーとしてはとても幼い姿です。
そういう訳で、それぞれ別の提案を出して、どれかを選ぶという場合、優先順位としては「自分の案を通したいけれども、もし他社の案が組織全体にとって良いと考えられる場合はそちらでもよい」という選択肢を持ちましょう。
なぜなら公共事業の予算案という会議で、周りの案が、子供の命を守るための病院への投資案だったり、災害による事故を防ぐための橋桁の工事だったりして、あなたの案がゴミステーションのカンバンをオシャレなデザイナーに依頼するとかだったら、なかなか戦うのは厳しいです。
これが現実の職場と模擬試験の違いです。模擬試験ではあなたが魂を削って通したい案が当たらないことがありえるのです。
グループディスカッションの立ち回り方
この場合、あなたが取るべき行動は、全員の話をよく聞いて、自分の案も正しく説明して、まずは今日の時間内に何をしなければならないかグループの中でリーダーとして運営するポジションをとることです。
グループの中での優先順位が、子供の安全といった普遍的なテーマに落ち着くなら、今日通す案はそれにするとして、とはいえ地域を活性化する活動も次のどこかで必ず議論するといった約束をするような方法があります。
問われているのはリーダーとして、組織をどう回すか、あなたが守るべき責任組織の案をどう位置付けるかということです。
必ずしも自分の案が通らなくても、昇進試験におけるグループディスカッションでポイントを稼ぐことは可能です。
逆に全員が同じ内容のカードを渡されるパターンもありますが、このときは自分の案を通すという目的がない分、基本的に全員がその場のリーダーとなるしかポイントを稼ぐ方法がないように感じて、議論の前半から必死になってガチャガチャしがちです。
ここでは与えられた情報を高速で正確に理解してディスカッションする力、全体ファシリテーションの力、最終的な決断をする力などが求められますが、大事のは最終的に終わったときの印象です。
前半に焦って司会役をかってみたり、出遅れて「タイムキーパーやります!」みたいに2番手でもよいからポイントを稼ごうというのは悪くはないですが勝てる戦い方とは言えません。
全員が同じ情報を持っているのですから、進め方とか何とかよりも本質的にどうやって解決するかという内容の深い理解が最後は大事です。
焦って回し役になるのも何もしないよりマシですが、前半はしっかり情報を理解して、他の人の意見も聞いた上で、それこそ「自分ならこうする」というインパクトある解決方法をバシッと提示するのが印象に残ります。
グループディスカッションのルールを知ろう
このようにグループディスカッションは何を問われているのかを理解して挑まないといけません。仕事で毎日のように会議をしているので、その感じでやればよいやというのは準備不足です。
スポーツにはルールがあり、何をすると何点入るかということを分かってプレーすることが大事です。1点のシュートよりも、3点のシュートが入る方が良いし、0点よりも1点をたくさん取ったほうがよいのです。
日常の仕事に置き換えても、今自分のやっていることは自分に適切にポイントが入っているかどうかは意識したほうがよいです。
仕事の質があがるのと、シンプルに仕事が楽しくなるからです。
昇進試験のグループディスカッション対策まとめ
まずは先輩に毎年の試験傾向を聞きましょう。
そしてそれはあくまで参考で、今年はパターンが異なることも想定しましょう。
その上で、どんなルールのスポーツで、どうやると自分の得意な状況に持っていけるのか、しっかり準備して挑んでください!
もう時間がない!
という方はとにかく今すぐこの本を買って、ギリギリまで読み込んでシミュレーションしてみましょう。
グループディスカッションの本はあまりないので、本屋さんでゆっくり選んでいるヒマはありません。
今行動しないと間に合いません。あなたの未来を応援しています!