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【書評】チックタック 約束の時計台 にしのあきひろ著

2019年4月22日

【書評】チックタック 約束の時計台 にしのあきひろ著

salon.otogimachi.jp

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チックタック 約束の時計台 [ にしの あきひろ ]

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西野亮廣さんの最新作『チックタック 約束の時計台』を読みました。

アナザースカイの興奮も冷めやらぬ中ですが、出来るだけフラットに書いていきたいと思います。

大人も子供も泣けるストーリー

「絵本」というカテゴリーにおいて、西野亮廣作品はどうしてもその画力に注目がいきがちです。

元々ボールペン一本で描いていたスタイルから、分業制にした後も、作風は違えど画力の圧倒的な強さは破壊的です。

それ故に後回しになりがちですが、本質的な魅力はその本の持つストーリーにあります。

他の作品でも根幹となるストーリーがなければ、あの画力を持ってしても、ここまでのヒット作にはなり得ていません。

今回の『チックタック 約束の時計台』には、「にしのあきひろ史上、もっとも美しく、もっとも残酷」という趣旨のキャッチコピーがつけられています。

アナザースカイで、ラオスの村を歩きながら、さらりと言っていたコメントが思い出されます。

「説教くさくなるじゃないですか」

西野亮廣さんは、伝えたいメッセージがたとえ大切なことであっても、上から偉そうにいうと誰にも届かないことを知っています。

ですから、優しくて強い絵と共に、確かなメッセージの乗ったストーリーを届けているのです。

これだけのものを創る人が言うなら、聞く耳持つよねってことです。

ストーリー詳細は本を読んで知って欲しいのですが、時計の針の重ならない11時から12時までの時間は苦しんでいるみんなにあるよ、負けないで頑張ろうねというメッセージはおしゃれで、心に残ります。

このことは近畿大学の卒業式のスピーチでも話されていました。

あらためて、すごい絵のクオリティ

西野亮廣さんの絵本はその絵だけを見ていてもドキドキする作品です。

今まで見てきた絵本と違うところがたくさんあるからです。

まずこの『チックタック 約束の時計台』はリアリティのある作品です。

光や炎や影という自然の世界にしかないものが、写真よりもリアリティを持って描かれています。

これはシンプルに技術の高さです。

そしてこの細かさを表現するために紙もインクも特殊なものを利用していて、普通に原価の高い本です。

次に立体的なアングルとキャラクターの躍動感です。

もはや映画作品の一部分を切り取って繋げて絵本にしましたと言っても納得できるレベルです。

ドローン撮影のような上空から見下ろすアングルや、足元から覗くアングル、過去作品のあの場面と重ねた同じアングルと回想できるものなど、工夫が盛りだくさんです。

そして今作のキャラクターが動物であることから、動きの躍動感がハンパないです。

表情の見事な壊れ方や、実際に走っているようにさえ見える大きな動き、音が聞こえてきそうなスピード感を体感できます。

ストーリーが頭に入ったら、絵だけを追いかけていく楽しみもある作品です。

オンラインサロンメンバーだけの楽しみ方

西野亮廣さんといえば、この作品の制作をはじめとするあらゆる活動をオンラインサロンで実行されています。

サロンメンバーは、この『チックタック 約束の時計台』が世に出るまでの過程を共有してきました。

キャラクターの作り始めから、タイトルを決めるところ、ラフイメージから徐々に形になるまでのメイキングに参加しています。

作品の中でところどころにお店の名前の看板や提灯がありますが、オンラインサロンメンバーのものです。

『チックタック 約束の時計台』の舞台となった、西野亮廣さんの故郷である川西市に、実際にある神社やお寺や橋が作品の中に登場します。

作品の発売前から聖地巡礼が行われているのです。

絵本を通じてここまでたくさんの人がインタラクティブに関わることが過去にあったでしょうか。

西野亮廣さんの絵本は絵本であって、絵本でない。もはや新しいカテゴリを生み出してしまったコミュニケーションアートなのです。

まとめ

『チックタック 約束の時計台』は体験型の絵本です。

読んでそのストーリー、絵のクオリティに感動できる体験絵本。

オンラインサロンメンバーと世界観を共有できる体験絵本。

人にプレゼントして喜ばれる体験絵本。

手元に置いておいて嬉しくなる、満足度の高い体験絵本です。

『えんとつ町のプペル』『新 魔法のコンパス』とあわせて、手にとってみてはいかがでしょうか?

特に今まで西野亮廣さんの作品を実際には見てないという方にオススメです。

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