同時通訳という意外なスキルが自分にはあったという話
英語ができても、もはや仕事でいかすなんてこの時代にないですよねという方に朗報です。
私もそう思っていたのですが、意外とまだまだ使える実感があります。
英語力捨てたもんじゃないなという話です。
私の英語力はどんなレベルか?
TOEICだと850点くらいで中級です。
ですが大学で英語科にいて1年間カナダに留学していたのと、その後15年間海外営業をやってきましたので、TOEICスコアより、やや実践力があります。
ですが今ならこれくらいのスペックの学生さんはかなりいますし、社会人でもどこにもいないすごい人なんかではありません。
英語科出てこれかい! って言われるレベルです。
なんですけども、これでもポジションを獲得できることがあるのです。
なぜか日本語から英語にするときだけ同時通訳できる
これは今の会社にきてから実感したのですが、英語ができても、同時通訳出来る人は限られます。
前の職場が航空関係だったので、パイロットとおなじで基本的にみんな英語で仕事をしていました。
そして通訳という概念がなく、全員が英語で仕事をしていました。
今の会社に来てからは、英語で仕事することは減りましたが、通訳を頼まれることがたまにあります。
そのときにやたら褒められるから、なんでかなと思っていたら、他にもたくさん通訳している人はいるのですが、全員同時通訳は出来ないらしいのです。
私は特に練習したとかではないのですが、日本語から英語にする通訳だけ、同時通訳が出来ます。その逆は出来ません。
なぜなのか理由は分からないのですが、長年英語で仕事してきたときに、きっと頭の中で日本語を英語にする機能が発達したのだと思います。
そして英語を聞いたら英語で理解できるようになったので、英語を日本語に変換する機能は発達しなかったのだと推測しています。
なぜか英語から日本語への変換がとてつもなく時間がかかる
この同時通訳というスキルに関して、自分が優れているという認識は全くありませんでした。
なぜなら英語を日本語にするのはめちゃくちゃ苦手だからです。
英語を聞いたら「はい、みなさん、分かりましたよね?」みたいな顔をしてしまって「お前、ぶん殴るぞ!」みたいな空気にしてしまうことが良くあったのです。
それは皆さんをバカにしているのではなくて、自分は完全に理解出来たけど、それを日本語に変換するのはものすごく大変なのです。
どれくらい大変かというと、聞いた英語を一度丸々紙に文字で書き起こして、それから和訳して、読み上げるというプロセスを踏むくらいです。
聞いてそのまますぐに話すとかは無理です。
そしてくたくたになります。
なので、ほとんどノーストレスで復唱するがごとく日本語から英語にできるのは、考えてみればなかなかのスキルだったのです。
同時通訳するとめっちゃ喜んでもらえる
通訳を介して話をする場合、通常は一文ごとに間を置きながら、通訳が話すための時間をつくる必要があります。
エキサイトして、会話が盛り上がったとしても、途中で止めないと通訳出来ないことになります。
これを横で今聞いた話をほとんど同じスピード感で訳すと、日本語で話す人と、訳す私とがかなり近いタイミングで話し終わります。
そして私が英訳しながら話しているときに、そのまま日本語の話を続けられたとしても、特に問題なくその日本語も聞きながら続けて英語に出来ます。
これはそうやって聞きながら訳すというスキルへのシンプルな驚きと、間合いを気にせず話せるストレスのなさと、使う総時間の短さの3つのメリットで参加者のご機嫌を取れます。
ただ英語から日本語には訳しません。出来ないからです。ここは「みなさん、話せなくても聞けますよね。あまりにも簡単な英語をまで日本語にするのは失礼なので、和訳は細かくはしません」という顔で誤魔化し切ります。
同時通訳が出来て良かったこと
私のセールスポイントは英語力でも同時通訳力でもなくて、海外営業としてがっつりビジネスを取ってこれるところとか、相手が外国人の弁護しても負けない契約交渉が出来ることです。
なので通訳を褒められることはあまり本意ではありません。本心はもっと出来ますよという強い気持ちがあります。
でもこれって、一つのきっかけとして自分を知ってもらうのには英語が得意という説明もそこそこ便利です。
あと外国人からの信頼も獲得しやすいです。
まとめ
英語はめちゃくちゃ勉強してきたので、それなりに自信もあるし、実際に使えてきていると思うのですが、同時通訳というスキルが今頃になってこんなに重宝されるとは意外でした。
人には自覚のないスキルがあったりするといいますが、そんなのないだろと思ったいただけに嬉しいです。
今のうちにこれに変わる更なるスキルアップを目指します。